TOP私たちの診療Tips

私たちの診療Tips

当科の診療からの学びをおすそ分けします。適宜更新しますので、お役に⽴てたら嬉しいです!
なお、紹介したエビデンスは⾃分の患者さんに当てはまるかは検討が必要ですのでご注意を。

キーワード検索

脳梗塞

■症状

・椎骨脳底動脈系のTIAでは真性めまい(回転性めまいなど)と前失神・失神が併存することがある(問診力で見逃さない神経症状.医学書院 2019)

AICA梗塞は38%でHIT陽性になる.しかし99%に脳幹・小脳症状を伴い,蝸牛症状を95%で伴うので前庭神経炎と区別しやすい(J Clin Neurol.2009;5:65)

■診断

・脳梗塞の発症3時間未満でのMRIの感度は73%である. (Lancet 2007;369:293)

■治療

・脳梗塞で入院中の糖尿病の血糖管理目標は食前140,食後180未満とすべきかもしれない. (Stroke.2019;50.e440)

・スタチンを常用している脳梗塞患者が, スタチン内服を中断すると死亡率が上がるかもしれない. (Neurology.2007;69:904)

・tPAの効果はNNTでは7人治療すると1人が改善する/17人治療すると1人で頭蓋内出血の副作用が起こる. RRでは, 何もしないのと比べると改善する確率が2倍になる/何もしないのと比べると頭蓋内出血の副作用が10倍になるかもしれない. (Stroke.2019;50.e440)

・DOAC内服中の脳梗塞発症時の休薬期間はTIA 1日,無症状の小梗塞 3日,中等度の梗塞 6日,大梗塞は2-3週間がよいかもしれない. (international j of stroke.2014:9:627 )

・長期間の抗凝固療法は大梗塞の場合は,出血転化のリスクから発症2-3週後の方がいいかもしれない.大梗塞はMCA,ACA,PCA本幹が詰まったものや,NIHSS 15点以上がおおよその基準になる(UpToDate>Antithrombotic treatment of acute ischemic stroke and transient ischemic attack.2021/1月参照)
・若年,NIHSS高スコア,画像でMCA領域の50%以上の梗塞巣は脳ヘルニアなどの高度の脳浮腫のハイリスク集団である(Stroke. 2018;49:2918).発症から48時間は抗血栓薬は避けるのがよさそう(UpToDate>Malignant cerebral hemispheric infarction with swelling and risk of herniation.2023/4/11閲覧).

・ハイリスクTIA(ABCD 2スコアが4以上)または軽度の虚血性脳卒中(National Institutes of Health Stroke Scale(NIHSS)スコアが3以下)の患者に対して,アスピリン(毎日81 mg)とクロピドグレル(300 mgの負荷量→続いて毎日75 mg)を24時間以内に開始し21日間併用する早期開始および短期(21日)DAPT療法を行うと,90日の時点で,アスピリン単独と比較して非致命的な再発性脳卒中のリスクを軽減するかもしれない(6.3対4.4%、相対リスク[RR] 0.70、95%CI 0.61-0.80、絶対リスクの低下1.9%).(UpToDate>Antithrombotic treatment of acute ischemic stroke and transient ischemic attack 2020/5 閲覧)(BMJ. 2018;363:k5108)

■その他

・脳梗塞後抑うつ状態は, 脳梗塞患者の30%に起こる.左側の梗塞,前大脳動脈の梗塞で多い. (UpToDate>Complications of stroke: An overview(2020/3))

・原因としてのPAFは原因不明の脳梗塞患者にモニターを続けたところ,90日間で16.1%に発見された(N Engl J Med. 2014; 370: 2467-77)

・脳梗塞発症後の1年後の死亡率,30日後の機能予後不良はiSCOREで予測できる(Circulation 2011;123:739,Stroke 2011 ;42:3421)

・悪性腫瘍では心筋梗塞や脳梗塞を含む急性動脈血栓症の発症リスク上昇する.中でも, 癌の診断直後や肺癌と膵臓癌では最もリスクが高い(Thrombosis Research 2019 ;184:16.

・脳梗塞ハイリスク患者に植込み型ループレコーダーを装着しても,心房細動は多く発見できた(3年で32%)が,抗凝固薬導入による塞栓症の予防効果までは示されなかった(Lancet. 2021;398:1507-1516)

潜在性脳卒中 [cryptogenic stroke]

■診断

・潜在性脳卒中は虚血性脳卒中の25-40%を占めると言われている.( UpToDate > Cryptogenic Stroke > Epidemiology and Risk Factors (2020/03参照)

■治療

・潜在性脳卒中患者の二次予防については,塞栓原不明の脳塞栓(Embolic Stroke of Undetermined Sourece)であっても,抗凝固療法が抗血小板療法と比較して優れているという証拠はない.( UpToDate > Cryptogenic stroke > Treatment > Lack of benefit with anticoagulation (2020/03参照))

カテゴリー

キーワード検索

私たちと一緒にロールキャベツ系総診目指しませんか!?

  • EBMを実践したい方
  • 「患者全体を診る」診療医師を目指している方
  • 総合診療科が確立している体制の上で医師として活躍したい方
  • 病院総合診療医を目指している方
  • 家庭医として地域で活躍したい方
  • 離島やへき地の診療所で活躍したい方
  • 初期臨床研修医の方

    新たなる一歩を踏み出した君
    なんでも診られる医師を
    目指しませんか!?

  • 専攻医の方

    まだ間に合います!
    総合診療専門医
    目指し直してみませんか

  • 現役医師の方

    これからの日本に
    求められる
    「総合診療医」をお考えなら
    東京北総診へ

イメージ
イメージ
イメージ
イメージ
イメージ
イメージ
イメージ
イメージ