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私たちの診療Tips

当科の診療からの学びをおすそ分けします。適宜更新しますので、お役に⽴てたら嬉しいです!
なお、紹介したエビデンスは⾃分の患者さんに当てはまるかは検討が必要ですのでご注意を。

私たちの診療Tips > 5.疾患別Tips > D_腎臓/泌尿器

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赤芽球癆

・腎性貧血に用いられるエリスロポエチン製剤で薬剤性の赤芽球癆が起こることがある.エリスロポエチンへの中和抗体にによるもの.( N Engl J Med. 2002 14;346:469-75)

糸球体腎炎

・ブドウ球菌関連糸球体腎炎

高齢者では溶連菌感染後糸球体腎炎よりも黄色ブドウ球菌による糸球体腎炎の頻度の方が高い.

溶連菌では感染から糸球体腎炎発症までタイムラグがあるが,黄色ブドウ球菌による糸球体腎炎では感染中から糸球体腎炎を併発することが多い(J Am Soc Nephrol. 2011 Jan;22(1):187-95)

尿検査

■尿蛋白定性が偽陽性になるとき

・造影剤使用後24時間以内

・pH>8のアルカリ尿

・肉眼的血尿

・採尿時の消毒薬(ex) クロルヘキシジン,ベンザルコニウム)

(UpToDate>Assessment of urinary protein excretion and evaluation of isolated non-nephrotic proteinuria in adults. 2020/9月閲覧)

 

■発熱や運動で一過性の蛋白尿がでる.その場合は通常1g/日未満(UpToDate>Assessment of urinary protein excretion and evaluation of isolated non-nephrotic proteinuria in adults.2022/12月閲覧)

急性腎障害

・急性腎障害に対する血液透析のタイミングとして,早期(early)に行うのと,一般的な緊急透析基準を満たしたときに行う(delay)のでは,死亡率に差はなかった.delayだと透析をせずに済んだ症例が40%いた(Lancet . 2020 ;395:1506-1515).

CKD

・進行した CKD 患者でもクロルタリドン内服で降圧でき尿中アルブミンも減少する可能性がある.
しかし長期予後はわからず,また AKI が40%と高頻度で起こる点に注意(N Engl J Med.2021;385:2507-2519)

腎盂腎炎

・カテーテル関連尿路感染症はLVFX250mg/dの予防投与で減る傾向だがプラセボと比べ有意差なかった(New Microbiol 2012;35:191)

低マグネシウム血症

低カルシウム血症は低マグネシウム血症の古典的な兆候である.
低マグネシウム血症の患者で,血漿マグネシウムが 1mEq / dL未満(=1.2㎎/dL未満)になると,症候性低カルシウム血症を来たす.軽度の低マグネシウム血症(血漿マグネシウム濃度1.1〜1.3 mEq / L)でも血漿カルシウム濃度は低下しうるが,その変化は0.2 mg / dL程度である.
UpToDate>Hypomagnesemia: Clinical manifestations of magnesium depletion(2020/6閲覧)
低マグネシウム血症は,PTH分泌を低下させるか,PTH耐性を引き起こす可能性があるため,PTHレベルを低~高レベルに変動させる.
UpToDate>Etiology of hypocalcemia in adults(2020/6閲覧)
原発性アルドステロン症で軽度低マグネシウム血症になることがある.細胞外液量の膨張は,ナトリウムおよび水の再吸収を減少させることによって,受動的なマグネシウム輸送を減少させることができる.原発性アルドステロン症のように,この状態が続くようなことが起きると,結果的に軽度の低マグネシウム血症が続くことがある.
UpToDate>Hypomagnesemia: Causes of hypomagnesemia(2020/6閲覧)

急性前立腺炎

■診断(UTD>Acute bacterial prostatitis>DIAGNOSIS)

・抗菌薬治療の前に前立腺圧痛を直腸診で確認することが大切である.

■治療(UTD>Acute bacterial prostatitis>management)

・脂溶性抗菌薬であるST合剤またはニューキノロンが推奨される.

・発熱や排尿障害は2~6日で改善することが多い.

・治療期間は4週~6週間を推奨する.

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