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私たちの診療Tips
当科の診療からの学びをおすそ分けします。適宜更新しますので、お役に⽴てたら嬉しいです!
なお、紹介したエビデンスは⾃分の患者さんに当てはまるかは検討が必要ですのでご注意を。
PROBE法
マスキングについてのPROBE法を勉強しました.
アウトカム評価者のみマスキングするものですが,これを見たらアウトカムがソフトエンドポイントなのかハードエンドポイントなのかが重要です.
そのあたりをまとめましたので紹介します.
- 1.EBM G_STEP3 批判的吟味 PROBE法
- 2020.04.23
グラフの技
グラフ,それは学ぶこともなくとりあえず作っちゃうけど,特に指導もされないもの.
けっこうグラフの作り方に「これでいいのかなぁ」とモヤモヤしている人も多いのではないでしょうか?
・グラフ総論
・円グラフ
円グラフのポイントと,そのデザインパターンを紹介します
・棒グラフ
ポイントとそのパターンです.
・折れ線グラフ
ポイントとそのパターンです.
低酸素脳症
・3日後に以下の2つが該当していれば100%予後不良
・無反応,または異常伸展反応
・瞳孔/角膜反射の消失
(UpToDate>Hypoxic-ischemic brain injury in adults: Evaluation and prognosis.2020/4閲覧)
感染性心内膜炎
・手術に対して周術期死亡率などを予測するツールがある.
http://riskcalc.sts.org/stswebriskcalc/calculate
- 感染性心内膜炎
- 2020.04.14
サブグループ解析
「サブグループ解析では高齢者に効果が認められました!」
・・・・こんな説明をMRさんからよく聞きます.
グラフも合わせて見せられると説得力を感じてしまうのですが,実はそこには落とし穴がある場合があります.
今回はサブグループ解析のポイントを批判的吟味のポイントとあわせて紹介します.
- 1.EBM 4.プレゼン部 E_実例 G_STEP3 批判的吟味 サブグループ解析
- 2020.04.14
細菌性腸炎
・エルシニア腸炎は,20%に咽頭炎を伴う.右下腹部痛メインの腸炎で咽頭炎を合併している場合はエルシニアを疑う(UpToDate>Clinical manifestations and diagnosis of Yersinia infections 2020/4閲覧)
蜂窩織炎
・リンパ管炎を合併することがあり,特にA群溶連菌による敗血症から急速に起こることがある.そのため,敗血症を疑う所見+リンパ管炎を伴う蜂窩織炎では入院の上静注抗菌薬投与が望ましい(Medscape>Lymphangitis Treatment & Management, 2020/4閲覧).
痔核
・痔核は,GRADE1~2の場合,妊娠によって発症した場合は自然に消失しうる( Am Fam Physician. 2011 Jul 15;84(2):204-10)
- 痔核
- 2020.04.02
早期中止試験
「このRCTは予定された効果を上回ったので予定よりも早く中止された」
なんて甘美な響きでしょうか.
でもこの早期中止試験こそ,効果が劇的に見えてしまうバイアスが入っています.
今回は早期中止試験のポイントを批判的吟味のポイントとあわせて紹介します.
クモ嫌いはごめんなさい.
- 1.EBM 4.プレゼン部 E_実例 G_STEP3 批判的吟味 早期中止試験
- 2020.03.30
梅毒
・非トレポネーマ抗原による検査(例えばRPR)が微妙に低値の場合,治療後(意図しているかは関わらず),または自然治癒後のserofast reactionの可能性がある.これは十分な治療後に力価が1/4以下に低下しても,陰性化しない場合を指す.初期梅毒患者の15~20%で見られ,後期潜在梅毒では35%.RPRの力価は一般的に低値で安定する(例えば1:8未満).HIV患者ではserofastになりやすく,HIVチェックはしたほうがよい.(UpToDate>Syphilis: Treatment and monitoring 2020/3月閲覧).前値があれば比較可能.そのためRPR陽性=治療にならないかもしれない
- EBMを実践したい方
- 「患者全体を診る」診療医師を目指している方
- 総合診療科が確立している体制の上で医師として活躍したい方
- 病院総合診療医を目指している方
- 家庭医として地域で活躍したい方
- 離島やへき地の診療所で活躍したい方