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私たちの診療Tips
当科の診療からの学びをおすそ分けします。適宜更新しますので、お役に⽴てたら嬉しいです!
なお、紹介したエビデンスは⾃分の患者さんに当てはまるかは検討が必要ですのでご注意を。
単純ヘルペス感染症
免疫正常の成人に起こるウイルス性髄膜炎は性器ヘルペス(HSV-2)患者の13-36%で起こる.
HSV-2髄膜炎がある人の85%程度は陰部病変がみられる.
UpToDate>Aseptic meningitis in adults (2020/05に参照)
感染性心内膜炎
・手術に対して周術期死亡率などを予測するツールがある.
http://riskcalc.sts.org/stswebriskcalc/calculate
- 感染性心内膜炎
- 2020.04.14
蜂窩織炎
・リンパ管炎を合併することがあり,特にA群溶連菌による敗血症から急速に起こることがある.そのため,敗血症を疑う所見+リンパ管炎を伴う蜂窩織炎では入院の上静注抗菌薬投与が望ましい(Medscape>Lymphangitis Treatment & Management, 2020/4閲覧).
梅毒
・非トレポネーマ抗原による検査(例えばRPR)が微妙に低値の場合,治療後(意図しているかは関わらず),または自然治癒後のserofast reactionの可能性がある.これは十分な治療後に力価が1/4以下に低下しても,陰性化しない場合を指す.初期梅毒患者の15~20%で見られ,後期潜在梅毒では35%.RPRの力価は一般的に低値で安定する(例えば1:8未満).HIV患者ではserofastになりやすく,HIVチェックはしたほうがよい.(UpToDate>Syphilis: Treatment and monitoring 2020/3月閲覧).前値があれば比較可能.そのためRPR陽性=治療にならないかもしれない
急性前立腺炎
■診断(UTD>Acute bacterial prostatitis>DIAGNOSIS)
・抗菌薬治療の前に前立腺圧痛を直腸診で確認することが大切である.
■治療(UTD>Acute bacterial prostatitis>management)
・脂溶性抗菌薬であるST合剤またはニューキノロンが推奨される.
・発熱や排尿障害は2~6日で改善することが多い.
・治療期間は4週~6週間を推奨する.
- EBMを実践したい方
- 「患者全体を診る」診療医師を目指している方
- 総合診療科が確立している体制の上で医師として活躍したい方
- 病院総合診療医を目指している方
- 家庭医として地域で活躍したい方
- 離島やへき地の診療所で活躍したい方